米グーグル社が開発しているクロームOSを搭載し、グーグル社から発売されている『純正クロームブック』であるピクセルブック・ゴーが最近また気になっているので仕様と性能をまとめてみた。マックブックエアーと比べて安価だがクロームブックの中では比較的高価格帯に入る本機はどうなのか。
概要
令和元年(2019年)10月23日に米グーグル社から発表されたのがグーグル・ピクセルブックゴーだ。このパソコンの最大の特徴がクロームOSを搭載しているという点だ。世界的に主流なWindowsでもアンドイドでもなく独自のパソコン用OSを載せてきた。
13インチでタッチ対応の画面を採用。360度回転させてタブレットとして使うことはできない。しかし連続使用時間13.5時間という省電力性が非常に魅力的だ。持ち運びとしては1キログラムを若干上回る程なので特別軽い訳でもないが不便を感じる訳でもない。
従来よりグーグル社が純正で販売していた機種は360度回転出来たりタブレットとして単体で扱える物だった。それはそれでワクワクするが、文書作成など文字入力するには扱いにくかったりする。自分的にはパソコンは余計な機構が無い方が好きだ。
そこに彗星の如く現れた希望の原石がピクセルブック・ゴーだ。低コストな非分離式英字キーボードを採用し価格を下げてきた本機は凝ったことをしない利用者にとってはありがたい。純粋に創作活動に没頭出来る。
最安日本円にして7万円から購入できる。4K画面や16ギガバイトメモリ等予算を増やせば快適に成る事は間違いないが、送料や手数料もバカに出来ないしマックブックエアーも視野に入ってくるので、使用目的を再確認してしっかり検討してほしい。もっともクロームOS自体が軽いので最安構成でも問題無いだろう。
クロームOSについて
このOSの特徴といえば、グーグルクロームを主体に置きウェブ閲覧を快適にこなす事ができる様になっていることだ。他のパソコンがオフィスソフトや年賀状印刷ソフトを直接インストール出来るのとは対照的で限られたソフトと対応したアンドロイドアプリしか動かない。
じゃあ不便じゃないかと考える人は多いだろうが、文書作成や動画閲覧など軽い作業をする分には全く問題ない。大して使わない余計なソフトを入れて記憶容量を無駄遣いすることもない。二台目のパソコンを考えていたり、パソコンが得意ではなくヤフーニュース閲覧程度にしか使わない人にとってはいい選択肢になると思う。
外観
まず一目見て分かるのは底面の波打った設計だ。丸っこくて可愛らしい上に滑りにくくなり手で持ち易い。接地面が小さくなるので放熱効率も良くなるし良い事だ。表面左上には簡潔なGの表示が入っている。主張が強すぎず素晴らしい。
本体色はジャストブラックとノットピンクを選択できる。最安構成では黒色しか選択できないがお洒落で目立ちにくいので問題はない。ノットピンクは名前の通り赤っぽく無く男性が使っても恥ずかしくない。
端子類
本機は左右に45W入力対応のUSB-C端子と左側にイヤホンジャックを備える。付属の充電器は45W対応のものだがそれ以上の入力に対応しているのかは不明だ。最小限な印象だが普段は特に何も接続しないのでこれで十分だ。
処理性能
最安構成を検討する人が多いと思うので最安構成で考える。中央処理機(CPU)はインテルCore m3を搭載する。パソコンの中では非力だが動画編集など重い作業さえさせなければ実用的だ。
メモリは8ギガバイトで記憶容量は64ギガバイトとなっている。どちらもWindowsパソコンと考えれば微妙な性能だがクロームブックの中では高性能で数年は問題なく使えるだろう。
キーボード
日本での販売はされていないので日本語配列は用意されていない。英語配列を用いることになるが変則的な配列ではなく一般的だと思う。筆者は英語配列に慣れていないが使っていけば素早く打鍵できる様になるだろう。
まとめ
クロームブックを初めて購入する人にはお勧めすることにはできない。7万円も出せばそこそこ快適にウェブ閲覧できるWindowsノートパソコンを購入できるからだ。
しかし薄くてお洒落な筐体には惹かれるし余計な機構もなくがっつり使いこなせる。文書作成や動画視聴するだけならば高価かもしれないが『推し機』として長く付き合っていけそうな気がする。
要注意なのが日本国内での正規販売はされていない点だ。購入には知識や時間、手間が必要になる上日本国内での修理対応もして貰え無い。越境ECなどに慣れた上級者でないと購入するのは厳しいだろう。
クロームブックやパソコンに詳しい人はよく検討して買ってみても良いかもしれない。
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雑記