【39.95米ドル】ソフトウェア無線ドングル「RTL-SDR V.3」を購入したので開封と雑感



先月通販で注文したソフトウェア無線ドングル「RTL-SDR V.3」が到着した。正直、値段と事前の期待以上の質感と完成度に大変満足している。しかし、今までに一切関わったことの無いソフトウェア無線界隈に、事前知識なしでいきなり飛び込んだのはやっぱりキツかった。ただ、今よりも事前知識をある程度増やしてから買ってみたところで実物を扱いやすくなるという保証はないので、思い切って買ってしまって良かったと思う。

購入した目的

この記事を読んでいる人は、ある程度SDRについての知識と興味がある方だと思っているので簡略に記すと、以前から所有しているポケットラジオやラジカセではAM放送を聴いていてストレスがあった。特によく周辺諸国の放送を聴いていても雑音が多くて聴き取りにくい。そこで、アンテナの設置から交換、増強が簡単で、ソフト上でお気に入り等の利用ができたり直観的に周波数を変更できるソフトウェア無線(SDR)に興味を持った。それが今年の7月5日の事だった。

ただ求められる知識がとても多い。一例としては「ダイレクトサンプリングモード」というのをしっかりと理解していなかったので、今でも中波や短波の放送を聴く事ができず苦労している。そもそもの話、日本語の情報があまりにも少なすぎる。先人の方々の解説記事に掲載されている写真等から、記事上で言及されている事以上の情報を見つけ出す必要があったりする。

まあそういう苦労するという経験も、わざわざ約4,500円支払って購入した目的の一つだったりする。今更新しているこのブログを作った時の様に、手を動かして知識を増やしていくのも大切だし、新しいことを学ぶ姿勢を維持することも大事だ。

お金の事と栄養(体づくりと健康管理)については今後も継続的に学び続けていくだろう。しかし、全く今まで関わった事が無い界隈について新たに興味を持って、新しい知識を増やす為に学び続けていくという姿勢を維持するのは、今の自分の想像よりも難しいと思っている。

そうやって一生涯新しい知識を増やして、実利を獲得する為に勉強を続けるのはとても重要な行動だ。その過程で精神的・肉体的に苦労するのも大事だし、結果として受信に失敗したとしてもいい経験になる。ブログのネタにもなるし。ただ、唯一恐れているのはドングルの初期不良である。知識がないので、初期不良なのかどうか現状では判断できない。出来たとしても英語でやりとりしなければならないので非常に面倒である。ここは運に任せるしか無い。

開封振り返りと付属品紹介


深圳(中国)から輸出された後大阪港から日本に上陸して、上の銀色の袋に伝票が貼り付けられて我が家に到着した。在宅学習期間であった令和3年9月27日に、RTL-SDRの公式通販サイトのアカウントを作って、公式通販サイトから注文した。「今は一時的な供給網と材料調達の都合で値上がりしている」と通販サイト上にあったものの、出来るだけこういう物は興味のあるうちに買った方が良いと考えていたので、二時間程度は迷ったものの注文した。

そして令和3年10月8日に我が家に到着した。海外の電子商取引サイトで商品を買って、個人輸入したのはこれが人生初めてだ。自分にとって「枠を越える」試みではあったが、取り敢えず到着までに厄介な事は起こらなかった。海外の通販サイトでは、質の良いイヤホンケースやら充電線やらが沢山売っているのでどんどん活用したい。

実際に12月に入ってから、これとは一切関係無く二百円台と激安で売っているUSB Type-Cの2メートルの充電線とキーホルダを買って見た。キーホルダの方は発送遅延が起きているものの、大したことにはならないだろうと楽観視している。(しかし、海外通販で蓄電池が入った物は絶対に買ってはいけない。)


ばか売れする程の商品では無いので、倉庫の端の方にでも放置されていたのだろう。どんぐると付属品一式が入った袋は埃をかぶっていて汚かった。まあ海外の物流業者というのはその程度の品質なのだろうという勉強になったし、今後の買い物でも余計な期待を持たずに済む様になった。


当たり前だが、ドングル本体と簡易説明書だけが入った袋は綺麗だった。表面は透明で、裏側は銀色になっている。チャックもついていて、袋の耐久性はかなり強そうだった。


この橙色の蓋がついている透明の筒の中には、電波を受信するのには欠かせ無いアンテナの棒が入っている。用途に合わせて使い分けられる二種類の長さのアンテナが入っており、まあちゃんと使える様な物だった。

ただ、片方の蓋が外れていたのは少しいまいちだった。別に中身が紛失したわけでは無いし、何か実害がある訳では無いので「ちょっと残念だな」と思った程度の事だ。しかし、日本国内の運送業者と海外からの輸入・海外の運送業者の品質の違いを目で見て初めて実感した瞬間だった。


アンテナを取り付ける接続部分の部品だ。正直に言えば「安っぽい作りだな」と思った位に値段相応な部品だった。まあ五千円払ってお釣りがくる受信機に、本体の質の良さを求めても仕方が無いのだが。


アンテナを取り付ける部品とドングルを接続する通信線。すぐに壊れたりはしなさそうで特に不満はない。かなり長いのでそこそこの長さに束ねて使っている。


アンテナを立てる小型三脚。正直樹脂(プラスチック)製の三脚が付いてくると勝手に想像しており、ふにゃふにゃのスポンジ製の台座を見た時には力が抜けた気分になった。値段なりなのでしょうがない。


スマホ用ミニ三脚だと思われるので、携帯電話でも使えそうだ。しかし安っぽいので使いたくは無い。自由雲台部分は実用に耐えられる程度の作りをしている。


開封はしなかったが、車のダッシュボードや窓等につけられそうな吸盤型部品も付属していた。今のところ車載する事は考えていないが、確かに窓にアンテナを取り付ければ受信感度は良くなりそうだ。

この値段なので、本来はアンテナ等の付属品が一切付いて来なくても文句は言えない。付属品が少ないが一万円以上する受信機は沢山ある。なので付属品の質については論じないでおく。性能の良いループアンテナやホイップアンテナも、いくつか販売されているのをネット上で見た。今後必要であればそれらも購入したい。

ドングル紹介と雑感

ここからは主役であるドングルを見ていく。


橙色の部分はアンテナとの通信線の端子で、橙色の蓋がかぶさっている状態の写真だ。筐体の文字を減らしてお洒落に見せようという気が無いのか、製品名と技術仕様が堂々と書かれている。別に見せびらかすものでは無いので、不満には思っていない。それよりもクレジットカードやデビットカードの券面のかっこよさの方が気になる。


筐体裏側はやたらと「RTLーSDR BLOG」の文字が強調されている。自信作らしい。


アンテナ側端子は金色に光り輝いている。単純に線側の接点が黄色なので合わせておいた方がいいと考えたのだろうが、無駄に豪勢だ。


白色の半透明の方が計算機、または携帯電話と繋ぐUSBオス端子だ。直接パソコンに繋げば熱でやられるという書き込みを見て、セリアでUSB延長線を購入して使っている。あとアマゾンベーシックの「USBアダプタ タイプC - 3.1Gen1(メス)」という製品も購入した。両方のアダプタは現時点で使えており、特に品質は問題ない。ねじが露出しており、分解もしやすそうだ。元々そういう設計思想だと思われる。

ちょっと使ってみた雑感

とにかく問題なのは、AM放送を受信する方法が分からない事だ。AM放送を聞けないのであれば、これの魅力がとても薄れる。FM放送に関してはしっかりと受信できており、クリアに聴こえるので気に入っている。ラジコでも聴けるので、位置付けと差別化が難しいが。

今後の方向性

まずは肝心のソフトウェアを使いこなせる様になることが目標だ。SDRunoというソフトウェアを使うつもりでいるので勉強しなければいけない。それ以前に、ラジオの基礎知識から勉強した方がいいかもしれない。ブログを読み漁ったりして知識を増やすが、そもそも設備の問題も考えられる。

あと衝動買いに近かったので、これをどう実利的に活用していくのかもよく検討しなければいけない。ソフトウェアを使いこなせる様になった後の重要問題だ。今のところは、近隣諸国の放送を受信して、語学学習の一環に使っていこうと思っている。

総評

これが絶対に必要なのかと言われればそうではないとしか言えない。ただ視野を広げて、多方面に関心を持つ事は言うほど簡単ではないと考えている。全く知らなかった世界に興味を持って、そこの製品を買う様になる位の熱をいつでも持てないので、損をしたとは思っていない。機会は常に有る物ではない。
都樹れいや

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