ウクライナに侵攻し同国と戦争状態にあるロシアが、ロシア国内からのインスタグラムへの接続を遮断すると発表した。ツイッターなど他のウェブサイトへの接続も遮断されるか不安定になっている。グループサービスのフェイスブックは、3月4日にすでに遮断されている。
ロシア当局は、インスタグラムは「ロシア市民に政府に対する反動活動の呼びかけを含む情報の投稿を許可」したことで「国民に対する暴力行為を奨励および誘発する内容がインスタグラム上で広まっている」と述べた。インスタグラムに投稿した内容を保存してアカウントを畳むのに必要な時間を考慮し、発表から48時間後に遮断を開始するとしている。
インスタグラムの役務責任者のAdam Mosseri氏は、ツイッター上に「ロシア国内のインスタグラム加入者約8,000万人を世界から遮断する。約八割もの加入者がロシア国外のアカウントをフォローしているからだ。これは間違っている」と投稿した。
ロシア国内では経済制裁の影響が時間をかけてじわじわと出ている。ソニーや任天堂、マクドナルドやスターバックスといった多国籍企業が撤退を表明し、撤退した外資系企業の残した資産を国有化する動きを進めている。
停戦会議が行われているが話はまとまっておらず、戦闘は続いている。ロシア軍は人道回廊で避難しているウクライナ住民に危害を加えたり、原子力発電所を掌握するなど軍事行動を進めている。その結果、ロシア国内からユーチューブで投げ銭や有料会員への加入ができなくなるなど、広範囲で悪影響が出ている。
On Monday, Instagram will be blocked in Russia. This decision will cut 80 million in Russia off from one another, and from the rest of the world as ~80% of people in Russia follow an Instagram account outside their country. This is wrong.
— Adam Mosseri (@mosseri) March 11, 2022