トヨタシェアを使う際に意識すべき10個の注意点


 何ヶ月か自動車学校に通って一発合格で自動車運転免許を取得したはいいものの、中古車であっても買えるのはまだ数年後だし、「KINTO」などのサービスを利用して、車を借りて運用するのも厳しい。しかし自動車はたまにでも運転しないと感覚を忘れてしまうのではないかと心配なので、何かしら車を借りて運転する機会がないかと考えていた。そうしたら、筆者が暮らしている所のすぐそばに「トヨタシェア」のステーションが存在したので利用してみた。

 しかし筆者がカーシェアサービスを使うのが初めてだからかもしれないが、使う際に少し混乱したり時間を要した部分が存在した。それらは大した問題では無く、何回か利用すればすぐに慣れてしまう程度の障壁でしかない。都樹電子街を使い多くの人に筆者の体験を共有して、よりスムーズにトヨタシェアをご利用頂けるように情報を整理して公開する事にした。

1.利用登録は余裕をもってする


 筆者の場合はトヨタシェアのステーションを見つけて、そこからトヨタシェアのアプリをダウンロードして、3日程かけてゆっくりと利用登録を行った。ただトヨタシェアのステーションを見つけてすぐに利用したいという場合も存在する。アプリ一つで完結する利便性ゆえなのかもしれないが、運転免許証をトヨタシェア側が承認する時間が必要で、そこからクレジットカードを登録するので、利用登録には1日はかかる。

 ステーションの目の前で素早く利用登録するのは出来ないので、ステーションが付近に存在する、又は出先に存在して利用したい場合は、事前にWi-Fiのある環境でトヨタシェアのアプリをダウンロードして利用登録を終わらせておくようにしよう。

2.運転免許証は根気強く撮影する


 利用登録する際に一番時間を要したのは、運転免許証をアプリに読み込む工程だった。環境や使用する携帯電話の差もあるのでトヨタシェア特有の欠点ではないが、照明が多くて明るい環境でないと読み込みが出来なかった。

 まず自宅で読み込み作業をしたが、机の上では失敗し、照明の位置も考えて床で何回も試行錯誤しても失敗した。しかし偶然新しく開店したカフェを訪れた際に店内で何気なく読み込みをしてみたら、すぐに読み込みが完了してトヨタシェアによる承認待ちに移行した。場所を変えたりしてとにかく諦めずに試行錯誤するのが大切だ。

3.クレジットカードを用意する


 クレジットカードと同じように便利に利用できる「ブランドデビットカード」や「ブランドプリペイドカード」が普及しているが、これらはトヨタシェアでは使用できない。クレジットカードと違いすぐに引き落とされるので使い過ぎることがなく安心感があるカードでこれが使えないのは不便だが、記事公開時点では使えないのでクレジットカードを用意しておこう。

 筆者の場合はまだクレジットカードを保有していないので、俗に「BNPL」と呼ばれている後払いサービスの「ペイディ」を利用している。このサービスには「ペイディカード」という機能があり、そのカード情報をトヨタシェアアプリに登録するとペイディに請求が来る。未成年でも利用できる上後払いなので、使い過ぎには特に注意しよう。

4.予約する手順を理解する


 利用登録が完了したら、使いたい時に予約をして使う。慣れればなんて事は無いものの予約する手順がよく分からない場合に備えて、予約の一連の流れを大まかに記述する。

 まず画面上部の日時欄をタッチして利用する時間帯を指定する。最短15分から指定できる「ショート料金」と、6時間までの「パック料金」から選択する。これは車種により異なるので、トヨタシェアアプリ又はホームページで確認しよう。助言をしておくと、20分程度の短時間利用でも余裕を持って長めに予約しておこう。もし返却期限時間を超過すると、超過料金が発生するからだ。

 予約時間を設定したら、次は画面上の地図から利用するステーションを選択する。次にその時間帯に利用できる車種が表示されるので、料金や利便性から使いたい車種を選択する。そして確認画面で支払い方法を確認して、予約が完了する。最初は誰でも予約するのに時間がかかるが、慣れれば不自由せずに予約できる様になる。

5.下部のボタンを意識する


 トヨタシェアを使い始めると、画面の下に「ロック」「アンロック」という二つのボタンが出現する。これは車の鍵を閉めたり開けたりするもので、移動した先で鍵をかけて荷物を盗まれない様にしたりする。しかし最初に使い始めた時、筆者はこの二つのボタンが出現したのに気付かずにしばらく戸惑った。アンロックボタンを押さないと当然車の鍵は開けられないので、「画面の下にあるアンロックボタン」は意識しておいた方が良い。

6.トランクの備品に目を通す


 トランクには初心者マークや高齢者マーク、消毒用品などが入った箱が置いてある。筆者は記事公開時点では初心者なので、わかばステッカーをここから取り出して貼り付けている。一度はこの箱の中身を確認して、丁寧に活用してみよう。

7.ミラーとベルトに注意する


 ここまでは利用登録から車に乗り込むまでの部分を触れてきたが、ここからは運転する際の注意点を解説する。まずこれは基本的な注意点だが、バックミラーの向きを調節し、サイドミラーを展開しよう。そしてシートベルトを全員着用する事。これは本当に車を使う際の動作だが、久しぶりに使う際は忘れている場合があるので特に意識しておこう。

8.パイロンの扱いに注意する


 トヨタシェアの車の前には、トヨタシェアのパイロンが置かれている。これはトヨタシェアの車両であるのを周知するのと、トヨタシェアの車両の車室を確保する目的で置かれている。出発する時は当然パイロンを退ける必要があるし、車室から車両を出したらパイロンを車室に置いておく。そして使い終わる時はパイロンをどけて駐車して、またパイロンをもどすのだけ気をつけておこう。

9.備品と忘れ物に注意する



 筆者がわかばマークを車両に貼り付けたら、当然使い終わってもそのままにするのではなく、また元の位置に戻している。おそらくこの記事を読んでくださっている方の中で、備品をそのままにしたり、自分が出したごみを放置する様な、そんな煩雑な使い方をする人はいないだろうが、気をつけて貰いたいのがミラーや窓の閉じ忘れと忘れ物だ。

 窓は使い終わったら全て閉じて、サイドミラーも閉じておかなければならないが、たまに忘れてしまうので気をつけよう。窓を少しだけ開けたままとかなら、そのままでもなんとかなるだろうが、携帯電話や財布を車内に忘れたり、筆者がやらかしてしまったのは、エンジンがついたまま返却手続きをしてしまい、それはそのままにできない。また借りてエンジンを切った。アプリで返却手続きをする時には気をつけて確認して欲しい。

10.スマホの音量に注意する!


 個人的には何回も忘れてしまうので、これがかなり意識している注意点だ。トヨタシェアの使用を始める時、スマホの音量を50%以上に設定しないと使い始められない。これは、もし問題が発生した場合にスマホから音を鳴らして知らせるためだ。

 それはいいのだが、トヨタシェアを使い終わった後に忘れて音量をそのままにしてしまうと、周囲に響き渡る音量で「ペイペイ!!」といわせてしまったり、インターネット上の動画の音声を流してしまうので特に忘れない様にしよう。これは使い終わった後にメッセージを出して貰うなどして、改良してもいいとは思う。とはいえスマホの音量程度の話なので深刻な注意点では無い。

総評


 筆者は運転する感覚を忘れない為に、トヨタシェアのヤリスハイブリッドでコンビニに買い物に出かけたりしている。これからは駐車の練習をするのにも使おうと考えている。いずれにせよ短時間から使えてとても便利なサービスだ。

 人口が比較的多い所にはプリウスやbz4xが置かれている様だが、特定のグループの人しか使えないステーションでもまあまあ充実している。欲を言えばbz4xなどのBEVを体験できるよう多く配置して欲しいかなとは思うけれど。とても便利なので、今後もステーションが縮小したり撤去されたりしない程に使用していくので、この記事を読んでいる方々も是非積極的に、有意義にトヨタシェアを活用して欲しい。
都樹れいや

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