「薬屋のひとりごと」と厚生労働省がタイアップを実施


 厚生労働省は、「電子処方箋」の普及広報を図るため、TVアニメ『薬屋のひとりごと』とタイアップを実施する。「電子処方箋」の認知度を高め、利用者を増やしたい意図がある。「電子処方箋」を使用すると、同じ成分の薬を複数の医療機関、薬局から処方され服用すること(重複投薬)や飲み合わせの悪い薬の組み合わせ(併用禁忌)などを医療機関・薬局が発見しやすくなり、薬を安全に服用できる様になる。

 日向夏氏の小説「薬屋のひとりごと」とそれを原作とする漫画およびアニメは、とある大陸の宮中で働く元薬屋の少女が 「毒」と「薬」の知識でさまざまな難事件を解決していくシリーズ累計3,100万部突破の大人気後宮謎解きエンタテインメントである。主人公・猫猫(マオマオ)の推理を通して、日常に潜む「毒」や「薬」の知識などを学ぶ事も可能な作品となっている。

 今回のタイアップ企画にあたり制作された啓発ポスターは、医療機関や薬局のほか、公共交通機関にも掲示される予定となっている。今回のタイアップ企画にあたり、厚生労働省の広報誌「厚生労働」2月号には、猫猫を演じる声優の悠木碧さんへの取材記事が掲載されている。「厚生労働」の表紙にアニメキャラクターが起用されるのは初の事例である。

 また「薬屋のひとりごと」と「EPARKくすりの窓口&お薬手帳」の期間限定コラボが実施されている。マイナンバーとの連携が可能なお薬手帳アプリに実装されている着せ替えのラインナップに登場しており、アプリのデザインを変更可能になっている。終了は2024年12月31日。もともと「EPARKお薬手帳」を使ってみるつもりだったので適用してみたが、ボタンやヘッダーが変更される程度なので、あまり過度な期待はしない方が良い。



都樹れいや

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