北朝鮮の金正恩国務委員長(朝鮮労働党総書記)は、令和6年1月1日に発生した能登半島地震の被害に対して、5日付で岸田文雄総理大臣に見舞い電を送った。朝鮮中央通信が報じ、労働新聞にも掲載された。
金正恩委員長が送った見舞い電は、地震による被害に対して遺族と被害者に同情と見舞いを表した。そして安定した生活を回復するようになることを祈願するとした。
金正恩委員長が直接日本に対して見舞い電を送るのは異例の事態。日本経済新聞によると、東日本大震災の際は、当時憲法上の国家元首である金永南最高人民会議常任委員会委員長が見舞い電を送ったと伝えている。
今回の行動は、コロナ禍前の令和元年に注目された、北朝鮮の「普通の国化」の一環と思われる。人道的な行動をすることで普通の国らしくしようとしているものと見られる。